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仏教実践の研究と資料

言葉の問題

仏教をめぐる言葉の問題⑦ 法の絶対視と観察者の主体性

非常に込み入った話題に入ってきたのですが・・・ そろそろわたしの知識や能力を超える領域となり経典や 論書に基礎づけて説明するのが困難になってきました。 一応見通しとしてざっくり書いてみてとりあえず今回のまとめを終わろうと思います。 仏教の修行…

仏教をめぐる言葉の問題⑥ 無常・苦・無我について

前々回仏教をめぐる言葉の問題④ - 瞑想集中治療室 の最後で少し触れましたが、『スッタニパータ』のような最古層の韻文資料を 含む経典において語られているのは、素朴な形の四聖諦と八正道です。 それを要約するとこのようになります(道の部分は八正道に対…

仏教をめぐる言葉の問題⑤ 八正道と三学

仏教をめぐる言葉の問題① - 瞑想集中治療室 仏教をめぐる言葉の問題② - 瞑想集中治療室 仏教をめぐる言葉の問題③ - 瞑想集中治療室 仏教をめぐる言葉の問題④ - 瞑想集中治療室 おそらく、パーリ経典においてもっとも基本的な教えは四聖諦でその道諦にあたる …

仏教をめぐる言葉の問題④ 苦(dukkha:ドゥッカ)について

仏教をめぐる言葉の問題① - 瞑想集中治療室 仏教をめぐる言葉の問題② - 瞑想集中治療室 仏教をめぐる言葉の問題③ - 瞑想集中治療室 社会学者の橋爪大三郎さんは仏教を 「悟りをめぐる言語ゲーム」と端的に表現していました。 身も蓋もない表現ですが、仏教の…

仏教をめぐる言葉の問題③ 「仏説」に執着しない

仏教をめぐる言葉の問題① - 瞑想集中治療室 仏教をめぐる言葉の問題② - 瞑想集中治療室 仏教において言葉による教えは筏に喩えられ、彼岸に渡り終えたのちには 捨て去るべきものとして描かれています。 お経も基本的には全て方便であり、施設です。 それその…

仏教をめぐる言葉の問題② 経典を読むという困難

仏教をめぐる言葉の問題① - 瞑想集中治療室 経典を読むという行為一つとっても私たちは何重にも障害があります。 まず原典はパーリ語やサンスクリット語で書かれています。 それを中国語に翻訳したものが、日本に伝わったいわゆる「お経」です。 当然翻訳し…

仏教をめぐる言葉の問題① 修行と言葉

今回はブログの趣旨とことなり、言葉の問題を扱います。 しかもかなりややこしい問題です。 わかりやすくまとめようと思ったのですが、無理でした。 だから以下の議論は首尾一貫したものにはなっていないと思います。 様々な意見が、時に矛盾する意見が含ま…